なでしこリーグの岡山湯郷から、宮間あや選手が退団するということが話題を呼んでいます。
宮間あや選手といえば、元なでしこジャパンの主将として知られており、まさに女子サッカー界の中心人物とも言える存在。
そんな宮間あや選手ですが、退団に加えて現役を引退するという可能性も浮上しています。
澤穂希選手の引退を皮切りに、リオ五輪の予選敗退を経て、日本の女子サッカーは低迷の時期をさまよっている最中。
そんな中での宮間あや選手の引退報道ということで、業界としても受けるダメージはなかなか大きいのではないでしょうか。
今回は、宮間あや選手のクラブ退団や引退の原因・理由について見ていきましょう。
宮間あやの現在はクラブ退団&引退も?
宮間あや選手がなでしこリーグ岡山湯郷を退団すると発表されたのは、11月13日のことでした。
元なでしこジャパン主将のクラブ退団に、驚きの声も多い様子。
実は、11月5日に契約満了となっていた宮間あや選手。
そんなこともあり、今回の退団へと至ったわけですが、チームとしても大きく戦力を欠くこととなるでしょう。
さらに、今回の報道で驚くべき点は、宮間あや選手が引退をする可能性があるということです。
宮間あや選手によると、今後はクラブを通じサッカーに恩返ししていけるような道を探っていきたいとのことですが、突然の引退報道に驚きを隠せない人も多くいます。
宮間あや選手といえば、サッカー女子日本代表としては2011年のW杯初優勝を経験し、さらには2012年ロンドン五輪では銀メダルに輝くなど、チームの栄光と共に歩んできた中心選手です。
所属クラブの岡山湯郷では2001年から 米国クラブ在籍時を除いて15年間プレーしました。
そんな思い入れのある古巣を抜け、引退の可能性まで浮上しているということですが、クラブ退団の意思は7月に申し出ていたんですよね。
当時は一時残留という結果に落ち着いたわけですが、結局それ以降の試合は欠場。
同クラブ岡山湯郷もリーグ最下位に終わり、来季は初の2部降格まで決まったいたのです。
宮間あや選手のクラブ退団とチームの2部降格、まさに負の連鎖といったところですが、一体なぜこのようなことになってしまったのでしょう。
退団の原因は監督との不仲か
宮間あや選手は今年の7月に、すでにクラブの退団を申し出ていたわけですが、その原因は監督代行との不仲だったと言われています。
というのも、以前から宮間あや選手と監督代行である結城治男さんとの間にはかなりの確執があったようで…
実は退団を申し出た際には、宮間あや選手の他にもベテラン選手3人が一緒に退団を申し出ていたのです。
その原因はというと、監督代行による心無い言葉の数々でした。
その暴言の数々はなかなかに酷いもので、宮間あや選手がいなければもっとチームがうまくいく、といったようなニュアンスの言葉を投げかけていました。
そうして、そんな監督代行の暴言に対して耐えられなくなり、退団を申し出るに至ったというわけです。
また、結城治男さんが監督代行に就任したのは、今年の6月のことでした。
そこで、突然の変更ということもあり、なかなかベテラン選手間と監督代行の間で意思疎通が図れなかったんですよね。
しかし、そうしてベテラン選手が結城治男さんの意向に対して納得のいかない様子を示していても、監督代行としての意見は変えることはありませんでした。
結城治男さんによれば、『選手は監督の指示に従うのは当然』とのことですが、そういった姿勢が原因で今回のような騒動にも至ったわけです。
正直このことには仕方ないというか、監督代行にも問題があるのかなと思いますね。
選手が監督の言うことを聞くのはもちろんですが、それは信頼関係があってこその話であって、信頼できないのに言うことを聞けと命令しても選手が付いてくることはありません。
宮間あや選手はなでしこジャパンの元主将ということもあり、責任感の非常に強い選手です。
そういった点でも、監督との意思疎通が上手く図れないというのは、サッカー選手として納得がいかないところがあったのでしょう。
クラブ退団に至ったのも、多少納得のいく話です。
引退理由は怪我との噂も
また、宮間あや選手はクラブを退団する上に引退するのではないかとまで言われています。
その理由について、最も多く言われているのが怪我です。
というのも、宮間あや選手は6月に膝を手術したこともあり、それ以降は別メニューで調整の方も続けていました。
そんな膝の回復具合があまり上々ではないことから、引退するということも大いに考えられるんですよね。
そうなるのであれば、引退後は本人も言っている通りサッカーに関わる仕事をしていくことでしょう。
解説にしてもそうですし、サッカー教室なんかを各地で開いたりするのもいいかもしれません。
いずれにせよ、本人の状態と照らし合わせて、今後の活動にも取り組んでほしいものですね。
宮間あや選手ほどのトッププレイヤーであれば、他クラブへの移籍も大いに期待したいところですが、実際は難しい話なのかもしれません。
あれほどの選手を失うということは、日本女子サッカー界やなでしこジャパンにとっては痛手となりますが、これを機に若い世代を中心に頑張って行ってほしいものです。