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orange7巻ネタバレあらすじ感想!最終巻の内容は「翔がいる世界」完結

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orangeの7巻がついに発売されました。連載開始から10年で完結となります。

orange7巻ネタバレ 翔がいる世界

連載開始から読んでいた高野苺先生の「orange」が2022年4月12日に発売されました。6巻の発売が2017年5月31日なので、5年越しの新刊です。

本編は5巻で一旦終了していて、6巻は元々アニメ「orange」劇場用に描き下ろしたお話です。しかし漫画連載1話を考えていた時に決めていた本当の最終話が6巻の内容、ということが6巻のあとがきで書かれていました。

そして7巻で描かれているのは、「翔を救うことができた世界のお話」です。書籍購入サイト等でのあらすじは以下のように書かれています。

連載開始から10年――SF青春ラブストーリーの最高傑作、待望の7巻が発売!翔のもとに届いた手紙に綴られていたこととは――!?翔を救うことのできた世界で紡がれる、仲間から翔へ、そして翔から仲間たちへの想い。嬉しい時、悲しい時、楽しい時、苦しい時、そばにいるかけがえのない存在をよりいっそう大事にしたくなる物語。
電子版には「夢みる太陽」とのコラボ漫画のおまけも収録!
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orange7巻は「翔を救うことのできた世界」ネタバレ

ここからネタバレになります。

1人1人にスポットを当てた番外編をまとめたような感じで、萩田・貴子・あずさ・須和それぞれのお話と、「成瀬翔」が3話。おまけとして、高野苺さんの別の作品「夢みる太陽」とのコラボ漫画、さらにおまけ漫画、あとがきがついています。

萩田・貴子・あずさ・須和の回は、それぞれの目線から描かれたお話。自分に届いた自分の手紙を照らし合わせながら、それぞれの結論や考えに辿り着く…という前向きな内容です。

総じてみんな自分より相手のことや気持ちを優先させたり、相手をおもいやるあまりに本心を言えず嘘をついてしまったりと、ピュアで真っすぐな言動がとても新鮮に映ります。高校生という多感な時期だから…といえばそれまでですが、絵柄もあいまってみんな騙されないで!とか思っちゃいます。w

翔の話は、1人でいる方が楽だと思い込んでいたけれど菜穂たちに出会い、誰かと一緒にいたほうが楽しいことはわかっている、けれども離婚した父親からの手紙が届き、複雑な思いがありつつも強くなりたいと決心する様子が1話。

実際に父親に会って、自分は母親を愛していたがお前は愛してたか?と責められるような言葉をかけられる翔。俺の子供だからきっと母親を大切にできなかったよな、お前はまた人を傷つけるよ、などと久しぶりに会った息子に信じられない言葉を投げかけ、翔は更に辛くなってしまう。

しかし、まわりの友人たちに助けられやっぱり強くなりたい、自分が大切な人を守りたいと決心する翔。そこへ1通の手紙が…

3話では、菜穂と両想いになり大学生になり、須和と3人で会ったり遊んだりするシーンが。自宅で卒アルを見返していた翔は、2年前に届いていた手紙を見つける。

それは、未来の自分の息子「春(ハル)」から翔にあてたものだった。20歳になった春は、自分が生まれない未来があることもわかっているとしたうえで、「選択を恐れないでください」と「幸せに出会うために辛くても生きていけるんだと思う」という内容の手紙を書いたといいます。自分の名付け親は母だとし、でもそれが誰かは書かないでおく、と手紙はしめられていました。

手紙を読み、どの未来を選択すれば「春」に会えるのか…と葛藤する翔。でも菜穂がいない世界は考えられないと想いが高まり、花火大会で「結婚しよう」とプロポーズをしてしまうのでした。

ラストは桜が舞う弘法山で、春を抱く翔。
先が見えなくても、立ち止まっても転んでも、ゆっくり歩いて春に会いに行く…という形で10年にわたる連載に終止符が打たれたのでした。




orange7巻の感想

webアクションで連載していたことも知らず、Amazonを見ていて新刊が出ていたことを知りました。いざ7巻を手に取っても、これまでのお話をうっすら忘れていたりして…それだけ月日が経っていたのだな…という感じです。

学園SFものとして連載当初から人気があった作品ですが、パラレルワールドは「ifもしも」みたいなAの未来とBの未来(もしくはもっと別の未来)があるのをどちらも見たい!って思うのが普通の感情だと思うんですよね。なので10年かかったとしてもどちらの未来も描かれて、さらに登場人物1人1人のそれぞれの目線からのお話も描かれて、描き切った感じがするので読み手としてもスッキリしました。

漫画なので突っ込みどころがあってないようなものだけど、みんなの想いや翔の考え方がワンパターン化している気がして次どうなるんだろう?という、先が見えない展開ではなかったです。ハッキリ自分の意見を言える人が読んだらイライラすることでしょう(笑)

なので、この仲良しメンバーに”言いたいことを言っちゃう人”とか、”めっちゃヤンキー”とか、”翔より家庭環境複雑だけどスゲー前向きなギャル”とか、もうちょっとアクの強いキャラがいてもメリハリがあったんじゃと思いました。見てる側が感情移入できるようなキャラというか…でもこの作品は「とてもやさしい性格の高校生たちが、色々迷うけど結果前向きになる」というのを丁寧に描いた感じなのかなという感想でした。

あとは、友達同士とはいえ手紙が届いたとはいえここまでお互いのことを考えられるのって凄いなと思います。最近韓国ドラマを見ていて、友情に熱い物語を見ていてそれにも感心していたのですがw 高校生くらいの時って家と学校がメインで、狭い世界で生きている人が多いかと思うので(しかも10年前)、考え方が一方通行になってしまいがちなのかなとか。

表紙は暗めの色合いで、翔の不安な心が描かれているのかと思いましたが、結婚しようと菜穂に話した花火大会のイメージで花火が描かれているのかなとか、手に持っている手紙は息子・春からのものなんだ…と読んだあとだと想像できます。

色々あった作品ですが、完結してよかった!

読んだことのない方も、全7巻なのでサックリ読めますし映画もアニメもあります。気になったら見てみてください。

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